歯科
2024/02/22 |
犬の歯石取り(スケーリング)
歯石について
食べ残しが口腔内の唾液や細菌と混ざり合い歯垢(プラーク)が形成されます。
歯垢を歯磨きで取らないと歯石に変わります。
歯石化までの日数
人は25日
犬は3-5日
猫は7日
とされています。
犬・猫は、口の中がアルカリ性(人間は弱酸性)なので虫歯にはなりづらいのですが、歯石がつきやすい動物です。歯石が付かないように毎日の歯磨きが大事です。
歯石を放置していると、歯周病となります。
歯周病は
歯肉炎(歯茎が炎症を起こす)→歯周炎(歯茎が下がり、歯周辺の骨が溶けます)
と進行していきます。歯肉炎は歯石除去やルートデブライメント(歯茎の中から汚れを取り出す)で治りますが、歯周炎まで進行すると元に戻すことが難しく抜歯などが必要になります。
重度の歯周病により
歯槽膿漏:歯の根に膿が溜まることにより頬から膿が出る。
口鼻漏管:口腔と鼻腔が繋がってしまうことにより鼻汁やクシャミが頻発する。
下顎骨折:顎の骨が溶け折れてしまう。
などの大きなトラブルが起きます。
また、歯周病になっている犬はなっていない犬に比べ心臓病になるリスクが高いとの報告もあります。
当院では、歯石がある程度ついた場合は歯周病予防のために歯石取り(スケーリング)をお勧めしています。
全身麻酔をかけ超音波スケーラーで歯石を除去します。
研磨機で表面を磨きます。
処置後です。
処置は日帰りです。
このように歯のケアをしていくことで歯周病を予防でき、高齢になっても綺麗な口腔環境を維持出来ます。
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